吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
「あんた、この間の」
「はい。ひと月ほど前に来ました。朝比奈 深緋と言います。村長のカムイさまに折り入ってご相談があるために参りました。カムイさまはご在宅でしょうか?」
「ああ、いるよ。丁度本殿に籠ってるだろうから、暫し待たれよ」
そう言って少しの間、待たされる。通信手段を用いて中と連絡を取り合っていると思われた。
「それじゃあ合言葉を言いな?」と門番が改めて尋ねる。例の言葉を口にし、鉄製の柵が上がった。
門番女性は深緋の周辺に視線を漂わせ、「今回はひとりなんだねぇ」とつまらなさそうにぼやいた。
村の女性の案内に従って、村本館まで歩き、同じく板の間に通された。ここまでに顔を合わせた女性、全てが若返っていた。ということは、おそらく彼女も。
「失礼します」と声を掛け、開かれた扉から中に入る。板の間を歩き、その姿を見て目を見張った。
上座にはカムイさんと思われる小柄な少女が胡座を組んで座っていた。予想していたより、ずっと若い。
彼女の上限姿は深緋より数歳下に見え、外見で言えばまだ十二、三歳だろう。
ポニーテールにした漆黒の髪と白い肌、切長の目と赤い唇を見て、可愛いという印象を受けた。
「お久しぶりです」と一礼し、深緋は上座から幾らか距離を空けて座った。
「はい。ひと月ほど前に来ました。朝比奈 深緋と言います。村長のカムイさまに折り入ってご相談があるために参りました。カムイさまはご在宅でしょうか?」
「ああ、いるよ。丁度本殿に籠ってるだろうから、暫し待たれよ」
そう言って少しの間、待たされる。通信手段を用いて中と連絡を取り合っていると思われた。
「それじゃあ合言葉を言いな?」と門番が改めて尋ねる。例の言葉を口にし、鉄製の柵が上がった。
門番女性は深緋の周辺に視線を漂わせ、「今回はひとりなんだねぇ」とつまらなさそうにぼやいた。
村の女性の案内に従って、村本館まで歩き、同じく板の間に通された。ここまでに顔を合わせた女性、全てが若返っていた。ということは、おそらく彼女も。
「失礼します」と声を掛け、開かれた扉から中に入る。板の間を歩き、その姿を見て目を見張った。
上座にはカムイさんと思われる小柄な少女が胡座を組んで座っていた。予想していたより、ずっと若い。
彼女の上限姿は深緋より数歳下に見え、外見で言えばまだ十二、三歳だろう。
ポニーテールにした漆黒の髪と白い肌、切長の目と赤い唇を見て、可愛いという印象を受けた。
「お久しぶりです」と一礼し、深緋は上座から幾らか距離を空けて座った。