吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
「ごめんね、深緋。孫のあんたと一緒に生きたくないってわけじゃない。けどアタシは……このまま何もしないでここに居たいんだ」
諦めでもなんでもない、そこに祖母の意思をちゃんと感じ取れるのに、深緋は眉を寄せて不満を口にした。
「なんで? このまま時間が経ったら、また老けちゃうんだよ? リリーさん、言ってたよね? 歳を取るのは嫌だって」
「そうだねぇ」と頷き、彼女は母親らしい顔つきで微笑んでいた。
「それでもね、ここに居たいんだよ深緋。ここに居たら……英が迎えに来てくれそうな気がするからさ」
英くんが……。
「ここは英と初めて話した場所なんだ。そう見当付けたからあんたたちもこんな所まで来たんだろう?」
深緋は涙目で静かに頷いた。
すぐそばで鳩が鳴き、落ちたパンくずを啄んでいる。人に慣れているのか、地面を突くのに一生懸命だ。
「アタシの寿命が何歳かはわからないけど。あと五日ぐらいであっちへ逝けると思うんだ。流石に百歳こえてまで、この体がもつとは思えないしね」
「……そんなっ。嫌だよ、リリーさんっ! リリーさんが居なくなったら私」
「深緋にはハクトが居るだろう?」
穏やかな視線で諭されて、深緋はグッと口を噤んだ。
諦めでもなんでもない、そこに祖母の意思をちゃんと感じ取れるのに、深緋は眉を寄せて不満を口にした。
「なんで? このまま時間が経ったら、また老けちゃうんだよ? リリーさん、言ってたよね? 歳を取るのは嫌だって」
「そうだねぇ」と頷き、彼女は母親らしい顔つきで微笑んでいた。
「それでもね、ここに居たいんだよ深緋。ここに居たら……英が迎えに来てくれそうな気がするからさ」
英くんが……。
「ここは英と初めて話した場所なんだ。そう見当付けたからあんたたちもこんな所まで来たんだろう?」
深緋は涙目で静かに頷いた。
すぐそばで鳩が鳴き、落ちたパンくずを啄んでいる。人に慣れているのか、地面を突くのに一生懸命だ。
「アタシの寿命が何歳かはわからないけど。あと五日ぐらいであっちへ逝けると思うんだ。流石に百歳こえてまで、この体がもつとは思えないしね」
「……そんなっ。嫌だよ、リリーさんっ! リリーさんが居なくなったら私」
「深緋にはハクトが居るだろう?」
穏やかな視線で諭されて、深緋はグッと口を噤んだ。