吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
日傘を畳んでから定期入れを取り出し、改札を抜ける。そのままズンズンと一人で歩みを進め、ホームへ続く階段を登った。
どうしよう、どうやれば良い?
自分から白翔を嫌いになる要素は無いから、単純に嫌われれば良いと思っていたけれど。今の彼にはおそらく何を言っても無駄だ。冷たく接しても、結局は煽るだけ。
だったらやっぱり、私自身が人間じゃ無いということを告げるべき……?
そう考え、即座にかぶりを振る。
いや、だめだ。吸血鬼だとバラすとしたら、それはペットを前提とした話になる。リリーさんが怒るのも目に見えている。
味覚の変化をまざまざと感じ取っている今、白翔をペットにするなんて命取りだ。恋を辞める以前の問題だ。自分の秘密を晒して彼にドン引きさせるのが良いと思うのに、家族のことを思うと容易に出来ない。
ホームの行列に並んで立った時。ハァ、と隣りから大仰なため息が聞こえた。
「……その百面相のワケが知りたい」
ポソっと呟く白翔を見上げ、目を瞬く。
「おまえがいつも何考えてんのか、簡単に知れたらいいのに」
ジワリ、と胸の奥が湿った。切なそうに眉を寄せる白翔を見て、わけもなく泣きそうになった。
なに、言ってるのよ。こっちの気も知らないで。
どうしよう、どうやれば良い?
自分から白翔を嫌いになる要素は無いから、単純に嫌われれば良いと思っていたけれど。今の彼にはおそらく何を言っても無駄だ。冷たく接しても、結局は煽るだけ。
だったらやっぱり、私自身が人間じゃ無いということを告げるべき……?
そう考え、即座にかぶりを振る。
いや、だめだ。吸血鬼だとバラすとしたら、それはペットを前提とした話になる。リリーさんが怒るのも目に見えている。
味覚の変化をまざまざと感じ取っている今、白翔をペットにするなんて命取りだ。恋を辞める以前の問題だ。自分の秘密を晒して彼にドン引きさせるのが良いと思うのに、家族のことを思うと容易に出来ない。
ホームの行列に並んで立った時。ハァ、と隣りから大仰なため息が聞こえた。
「……その百面相のワケが知りたい」
ポソっと呟く白翔を見上げ、目を瞬く。
「おまえがいつも何考えてんのか、簡単に知れたらいいのに」
ジワリ、と胸の奥が湿った。切なそうに眉を寄せる白翔を見て、わけもなく泣きそうになった。
なに、言ってるのよ。こっちの気も知らないで。