吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
「来週の土曜日、二十九日なんだけど。西校の体育館で練習試合があるんだ。だからその応援に来て欲しい」
「私が……?」
「そっ、深緋に見て貰いたい」
彼の言う西校は、隣り町の高校だ。他校で練習試合がある、と前にも聞いていた。少し考えたのち、思ったことを伝える。
「私が応援しなくても、白翔なら大丈夫だよ。バスケ上手いし」
「そういう問題じゃなくて。深緋に来て欲しい。夏休みも会いたい」
真剣な白翔の瞳に、どこかふわふわとした気持ちになり、落ち着かなくなる。頬が僅かに紅潮した。
相変わらず、直球で来るなぁ……。
なにかしら理由を付けて断ろうとも思ったが、この場ではとりあえず了承することにした。そうしなければ帰らせてもらえないと思った。
「分かった。考えとく」
「おう、また前日にでも時間知らせに行くな?」
「……うん」
深緋たちのやり取りをチラ見して、部活のない生徒が何人か靴を履き替え通り過ぎていく。なかでも女子のグループは、コソコソと内緒話をするように、二人を振り返って見ていた。
白翔の相手をやめてすぐにでも帰ろうと思った。せっかく夏休みに入るのだ、これ以上白翔に関わるのはやめよう、教室でもそう決意したばかりではないか。
「私が……?」
「そっ、深緋に見て貰いたい」
彼の言う西校は、隣り町の高校だ。他校で練習試合がある、と前にも聞いていた。少し考えたのち、思ったことを伝える。
「私が応援しなくても、白翔なら大丈夫だよ。バスケ上手いし」
「そういう問題じゃなくて。深緋に来て欲しい。夏休みも会いたい」
真剣な白翔の瞳に、どこかふわふわとした気持ちになり、落ち着かなくなる。頬が僅かに紅潮した。
相変わらず、直球で来るなぁ……。
なにかしら理由を付けて断ろうとも思ったが、この場ではとりあえず了承することにした。そうしなければ帰らせてもらえないと思った。
「分かった。考えとく」
「おう、また前日にでも時間知らせに行くな?」
「……うん」
深緋たちのやり取りをチラ見して、部活のない生徒が何人か靴を履き替え通り過ぎていく。なかでも女子のグループは、コソコソと内緒話をするように、二人を振り返って見ていた。
白翔の相手をやめてすぐにでも帰ろうと思った。せっかく夏休みに入るのだ、これ以上白翔に関わるのはやめよう、教室でもそう決意したばかりではないか。