吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
歯茎にむず痒さを感じた。目に熱を帯び、視界が歪む気配がした。
ヤバイ……。
咄嗟に恋しい手を放し、俯いたままでギュッと目を瞑った。両手で口も押さえる。
「……やだ、今の見た? 朝比奈さん、大路くんの指、舐めてたよ?」
「見た見た、正直引くんだけど……」
ヒソヒソと数人の女子が囁き合っているが。深緋は周囲に見られた気まずさより、内にこもった熱をどう鎮めるのかに躍起になった。
不意にグイッと右腕を引かれた。
色素が戻ったかどうかも分からない瞳で細く目を開けて、白翔の背中を見ていた。
昇降口からどこか別の場所へと連れて行かれる。渡り廊下を歩いて、彼が立ち止まった先は普段から人通りの少ない特別棟だった。
白翔は焦った様子で周りを確認し、深緋の腕から手を離した。
「……おまえっ、なにやってんだよ! 前にも言っただろ、指咥えるのとか反則だって!」
深緋は俯いたままで、ぱちぱちと瞬きを繰り返した。一定の時間を置いたことで、おそらく瞳の色は元通りだ。
目の前の白翔を見上げると、顔全体が紅潮し、その熱は耳にまで達していた。
「……だって。白翔の血がっ」
もったいなくて。
ヤバイ……。
咄嗟に恋しい手を放し、俯いたままでギュッと目を瞑った。両手で口も押さえる。
「……やだ、今の見た? 朝比奈さん、大路くんの指、舐めてたよ?」
「見た見た、正直引くんだけど……」
ヒソヒソと数人の女子が囁き合っているが。深緋は周囲に見られた気まずさより、内にこもった熱をどう鎮めるのかに躍起になった。
不意にグイッと右腕を引かれた。
色素が戻ったかどうかも分からない瞳で細く目を開けて、白翔の背中を見ていた。
昇降口からどこか別の場所へと連れて行かれる。渡り廊下を歩いて、彼が立ち止まった先は普段から人通りの少ない特別棟だった。
白翔は焦った様子で周りを確認し、深緋の腕から手を離した。
「……おまえっ、なにやってんだよ! 前にも言っただろ、指咥えるのとか反則だって!」
深緋は俯いたままで、ぱちぱちと瞬きを繰り返した。一定の時間を置いたことで、おそらく瞳の色は元通りだ。
目の前の白翔を見上げると、顔全体が紅潮し、その熱は耳にまで達していた。
「……だって。白翔の血がっ」
もったいなくて。