吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
—《ふたりはお互いの気持ちをたしかめあい、ともに生きようと誓いました。けれど、その誓いはかないません。》
童話の一節が頭に浮かび、即座に眉間をしかめた。
だめだ。告ったら……、だめ。
「深緋……?」
無かったことにしたい。全部、全部、無かったことに……。
でも……。
恐々と白翔を見つめ、躊躇いが生じる。吸血に生じる記憶操作はできない。先ほどすでに二度目の吸血を終えたばかりなのだ。
自らの愚かすぎるミスを、今更ながら思い出し、後悔していた。
次で三度目? それとも、昨日体育館で指を咥えたのもカウントに入る?
そう考えたら急に不安になった。直接血は飲んでいないけれど、ありありと風味は感じられた。
今ここで記憶を消すための手段として吸血したら、きっと取り返しがつかなくなる、そんな嫌な予感をまざまざと感じていた。
だとしたら、確実に“かわいそうな女の子”になってしまう。
若干、青ざめた顔で思考をぐるぐると回し、やがて深緋は口を開いた。
「私は好きじゃない」
「……え、」
白翔の手を精一杯の強がりで振り払い、ゴシゴシと唇を拭った。
「友達だと思ってたのに、いきなりこんなことされて迷惑だよ! もう二度と私に関わらないで!」
童話の一節が頭に浮かび、即座に眉間をしかめた。
だめだ。告ったら……、だめ。
「深緋……?」
無かったことにしたい。全部、全部、無かったことに……。
でも……。
恐々と白翔を見つめ、躊躇いが生じる。吸血に生じる記憶操作はできない。先ほどすでに二度目の吸血を終えたばかりなのだ。
自らの愚かすぎるミスを、今更ながら思い出し、後悔していた。
次で三度目? それとも、昨日体育館で指を咥えたのもカウントに入る?
そう考えたら急に不安になった。直接血は飲んでいないけれど、ありありと風味は感じられた。
今ここで記憶を消すための手段として吸血したら、きっと取り返しがつかなくなる、そんな嫌な予感をまざまざと感じていた。
だとしたら、確実に“かわいそうな女の子”になってしまう。
若干、青ざめた顔で思考をぐるぐると回し、やがて深緋は口を開いた。
「私は好きじゃない」
「……え、」
白翔の手を精一杯の強がりで振り払い、ゴシゴシと唇を拭った。
「友達だと思ってたのに、いきなりこんなことされて迷惑だよ! もう二度と私に関わらないで!」