吸血少女はハニーブラッドをご所望です(コミカライズ原作です)
ひと息に告げてからそっぽを向き、深緋はその場から逃げ出した。
白翔がどんな表情をしているのか、確かめるのが怖かった。
きっとものすごく悲しい顔をしていただろうから。
不意にこみ上げるものを感じた。
鼻の奥がツンと痛くなり、熱を持ったまぶたを上下させると、涙が頬へとこぼれ落ちた。
罪悪感はひとしおだった。
いつも真摯に、ひたむきな気持ちをぶつけてくれていたのに、自分はそれに応えずに逃げた。
自らの保身のために、心にもない言葉で白翔を傷付けた。
でも、それしかできなかった。
自覚した恋に背を向けるには、相手を傷付けるやり方しか……。
さながら悲劇のヒロインにでもなったかのようで、そんな自分に嫌気がさす。狡くて卑怯で、なんて身勝手なんだと自身をなじる気持ちでいっぱいだった。
白翔への恋心を忘れるには、物理的な距離をあけるしかない。
完全に白翔から離れる、としたら。もう引越しや転校しか方法は無い。
リリーさんとスグルくんに全部打ち明けよう。私は、まだここで死ぬわけにはいかないのだから。
***
白翔がどんな表情をしているのか、確かめるのが怖かった。
きっとものすごく悲しい顔をしていただろうから。
不意にこみ上げるものを感じた。
鼻の奥がツンと痛くなり、熱を持ったまぶたを上下させると、涙が頬へとこぼれ落ちた。
罪悪感はひとしおだった。
いつも真摯に、ひたむきな気持ちをぶつけてくれていたのに、自分はそれに応えずに逃げた。
自らの保身のために、心にもない言葉で白翔を傷付けた。
でも、それしかできなかった。
自覚した恋に背を向けるには、相手を傷付けるやり方しか……。
さながら悲劇のヒロインにでもなったかのようで、そんな自分に嫌気がさす。狡くて卑怯で、なんて身勝手なんだと自身をなじる気持ちでいっぱいだった。
白翔への恋心を忘れるには、物理的な距離をあけるしかない。
完全に白翔から離れる、としたら。もう引越しや転校しか方法は無い。
リリーさんとスグルくんに全部打ち明けよう。私は、まだここで死ぬわけにはいかないのだから。
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