恋愛Sim★comp
「へへ……恥ずかしい、ね?花火も終わっちゃった……し?」
【ドク……ン】
いつもと姿が違うからじゃない。何か、雰囲気が大人びたように感じる。
比名琴が、これ以上綺麗になると……誰にも見せたくない。
閉じ込めておきたい。俺だけのものに……したい。
「幾久……どうして、悲しそう……うぅん、辛そう?ごめん……私……」
不安の表情。
どうして……?
「……比名琴……やっぱり、俺たちの恋愛は……普通じゃないのかな?」
「普通だよ。」
……。
比名琴は、俺の目を見て断言した。
普通?
「……本当に?」
「うん。キスして、周りが見えなくなるぐらい好き。落ち着いたら、もっと普通になるわ。私たちに、別れが遠いのは……別れから始まったから。他の人より、近すぎただけで経験する可能性があった。」
「普通?俺の……この感情も?」
「……うん。多分……幾久……いいよ?」
俺の腕の中、頬を染めることなく……真剣な眼。
これは、夢なの?
「ダメだよ。まだ、駄目。君がそう言ってくれることが、どれほど嬉しいか……伝えないと、傷つくよね?比名琴……今、触れると大事に出来ない。後悔する……求めたい。もっと……深く……寂しい……」
「うん。淋しい……幾久、本当は……聞いてたんでしょ?文一のこと。」
「……だから、かもしれない。俺たちの時間は、これから沢山あるよね?」
「えぇ。……あるわ。」
「……比名琴……結婚してくれる?」
「幾久?それ……プロポーズ?」
「かな?体じゃなく、約束が欲しい。……比名琴との、未来が欲しい。確実な……つながりが欲しい。」
「嬉しい。はい……約束するわ。あなたとの未来を……出来るだけ続く永遠の絆……大好き。愛してるわ……」
「ふふ。先に言われちゃった。愛している……永遠を誓って……」
俺たちは、この南国の地に……また、来よう。今度は、新婚旅行で……
重ねた唇は、優しく。そっと、長く……
幸せで……君との始まりのキスを思い出す。
これもまた……始まり。