蒼穹の覇者は、激愛で契約妻と秘密の我が子を逃がさない
 悠眞との遭遇で、すっかり散歩という雰囲気でもなくなり、玲奈は双子をベビーカーに乗せてバウムクローネに戻ることにした。
 家に戻ると、大泣きをして疲れたのか、双子はこてんとリビングの床に転がって寝てしまった。
 玲奈はリビングにお昼寝用のマットレスを広げると、ふたりを寝かせて、自分はキッチンに立つことにした。
 真実を明かさなかったお詫びに、まずは牛乳と卵でデザートのプリンを作り、次にオムライスの準備に取りかかる。
 そうやって忙しく手を動かしていても、頭の片隅では、悠眞のことや、昨日の両親の突然の訪問について考えてしまう。
 悠眞と玲奈の両親が通じているとは思えないけど、両者の訪問がほぼ同時期だったことに、ただの偶然では片付けられないなにかを感じる。

「でも、もう関係ないよね」

 呟くことで、胸に湧く感情を追い払う。
 玲奈としては、これまでどおり、頑張って双子を育てていくだけだ。自分をそう納得させ、ふたりの子供のために腕をふるった。
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