Dearest My Lady
⿻*⌖.:˚
控室の中央で、紬はスタイリストに促され静かにドレスへ腕を通した。
胸下でやわらかく締めるデザイン。淡く光を孕んだ上質な布は身体のラインをなぞるように滑り、裾へ向かってしなやかに落ちていく。白に近いアイスブルーの色味は、動くたび花びらのようにきらめいた。
背中でファスナーが上がる音が重なる。肌へ寄り添う生地の冷たさが体温と混ざり合い、自分までもがドレスの色に染まっていく気がした。
「紬様、本当によくお似合いです」
最後のひだが整えられ、手が離れた瞬間、淡い光が輪郭にそっとまとわりついたようだった。
控えめなシルエットなのに、一目で上質とわかる静かな気品。飾り立てていない分、肌の透明感と骨格の美しさが際立つ。
鏡に映る自分は、いつもとはどこか違って見えた。
そのままヘアセットへ移ると、スタイリストの指先は柔らかくまとめた髪に細い編み込みを沿わせ、耳元には小さな光を忍ばせたアクセサリーがひとつ飾られた。
清楚で凛として、少し儚い。まるで“央が思い描いた紬”が、そのまま鏡の中に立ち上がっているようだった。
(なっちゃんの中の私は……こんなふうに見えているの?)
控室の中央で、紬はスタイリストに促され静かにドレスへ腕を通した。
胸下でやわらかく締めるデザイン。淡く光を孕んだ上質な布は身体のラインをなぞるように滑り、裾へ向かってしなやかに落ちていく。白に近いアイスブルーの色味は、動くたび花びらのようにきらめいた。
背中でファスナーが上がる音が重なる。肌へ寄り添う生地の冷たさが体温と混ざり合い、自分までもがドレスの色に染まっていく気がした。
「紬様、本当によくお似合いです」
最後のひだが整えられ、手が離れた瞬間、淡い光が輪郭にそっとまとわりついたようだった。
控えめなシルエットなのに、一目で上質とわかる静かな気品。飾り立てていない分、肌の透明感と骨格の美しさが際立つ。
鏡に映る自分は、いつもとはどこか違って見えた。
そのままヘアセットへ移ると、スタイリストの指先は柔らかくまとめた髪に細い編み込みを沿わせ、耳元には小さな光を忍ばせたアクセサリーがひとつ飾られた。
清楚で凛として、少し儚い。まるで“央が思い描いた紬”が、そのまま鏡の中に立ち上がっているようだった。
(なっちゃんの中の私は……こんなふうに見えているの?)