Dearest My Lady
短いやりとりを経て紬が席につくと、石神がモニターへ資料を投影し、PCの画面共有を始めた。
「では、本日はキックオフとして、社内での準備体制を共有します」
淡々とした進行で、プロジェクト概要や部署連携、モデルケース作成についての流れが次々と説明されていく。
それらをひと通り話し終えたところで、央がゆっくりと紬へ視線を向ける。
「医療に関わる部分は、すべて天城先生を中心に進めます。健康管理の基準づくり、施設ケアフローの策定も先生の案を軸に調整します。細かいスケジュールについては後ほどお渡ししますね」
「わかりました」
紬が頷くと、次に央はメンバー全体へ視線を向ける。
「環境整備と運営体制は事業部が主導してください。施設改修のプランは設計課と詰めて、並行して広報とも連携を。メディア向けの発信は、ブランドコミュニケーション部と協議して早めに形にしましょう」
「了解しました」
「はい、対応します」
真剣な声が次々と返され、会議室の空気に一体感が生まれていく。
議題が一通り片付くと、石神が締めに入る。
「以上で、本日の会議は終了です。次回は保護団体との合同ミーティングになりますので、各自準備をお願いします」
その言葉とともに、会議が静かに締めへと向かった。