御門くんの執愛攻めには抗えない~策士な年下御曹司は偽装婚約で愛し堕とす~
「久しぶりだから、うまくできないかもしれないけど」
「けど?」
「それでも私、黎也くんに愛されたい……」
恥を忍んで、正直な気持ちを告げる。黎也くんはギュッと私を抱きしめると、額同士をコツンと合わせた。
「美冬さん……もう、かわいすぎます」
「そんなことないよ」
「あります。……だから、地上につくまでもう少し、キスさせて――」
かすれた声で懇願した直後、再び私たちの唇同士は重なって、甘く戯れ合う。
窓の外では相変わらずキラキラとしたイルミネーションが景色を彩っていたけれど、私たちは暗いゴンドラの中で、お互いの瞳を見つめ合うことだけに夢中だった。
デートの終わりを名残惜しく思いながら、家に送ってもらうために駐車場で彼の車に乗り込む。
観覧車でたくさんのキスを交わした後だったので、車内は冷えていたけれど、体はむしろ温かかった。
少しの気恥ずかしさを感じながらも助手席で静かに座っていると、彼がエンジンをかけて車を出す直前、車内にスマホの着信音が鳴り響く。
「俺のですね……。ちょっと待ってください」
「うん。ゆっくりで大丈夫だよ」
急いでいるわけではないので彼にそう声をかけ、私も自分のスマホを覗き込む。
実は遊園地の中で色々写真を撮ったので、デートを思い返しながらゆっくりとそれを眺め始める。