御門くんの執愛攻めには抗えない~策士な年下御曹司は偽装婚約で愛し堕とす~
初めて美冬さんをマンションに迎え入れることができたのは感動だった。
玄関で靴を脱ぎスリッパを履いた彼女が、物珍しそうにキョロキョロしながら廊下を進んでいく姿を見ているだけで、ようやく恋人同士に慣れたんだなという実感が湧いてうれしくなる。
2LDKの間取りで部屋はどこもそれなりに広いが、気ままな男のひとり暮らしなので、少し片づけが行き届いてない部分もある。
しかし、美冬さんの目にはそれすらも新鮮に映るようで、脱いだままの服や読みかけで伏せてある本などを見て「黎也くんの生活を覗いてるみたい」と呟きながら、目を輝かせていた。
とりあえず美冬さんが持ってきた荷物をゲストルームへ運び、部屋のクローゼットに服などを収納してもらう。
その間に俺はシャワーを浴びることにして、一度彼女のそばを離れた。ちなみに美冬さんは自宅ですでにシャワーを済ませてきたそうだ。
いつもなら入浴後は長袖のルームウエアに着替えるのだが、どうせすぐ脱ぐし……と思い、下半身の下着とスエットだけを身に着けてバスルームを出る。
美冬さんが荷物を置いているゲストルームをノックすると、「はーい」と顔を出した彼女もまた家に来た時とは違う服に着替えていた。