御門くんの執愛攻めには抗えない~策士な年下御曹司は偽装婚約で愛し堕とす~
ぶわ、と顔中に熱が集まるのがわかった。
こんな時に限って〝年上のお姉さん〟を発動するのやめてください……。
声に出さずにそう呟いて、美冬さんの肩口に顔を埋める。
「今のでちょっともう理性が……俺の部屋、行きません?」
「……行く」
素直に頷いた彼女に軽いキスをした後、手を繋いで部屋を移動する。
暗い部屋に入ると、サイドテーブルの小さなランプだけを付けて、ベッドの端に彼女と並んで座った。
無言で見つめ合うだけで、胸が熱くなっていく。そのままゆっくり顔を近づけた俺たちは、どちらからともなく唇を合わせた。
「ん……」
キスの時に美冬さんが漏らす、鼻にかかった声が好きだ。
もっとその声を聞きたくて、触れ合うだけだったキスが貪るような激しいものに変化し、そのうち我慢ができなくなって、唇の隙間から舌を差し入れる。
「あ、ふ、ぅ……」
唾液が弾ける音に、美冬さんのかわいい声が混じる。目を開けて彼女を観察すると、蕩けそうな顔をしてされるがまなになっている。
俺の裸なんかより、よほどいやらしい顔だ。