御門くんの執愛攻めには抗えない~策士な年下御曹司は偽装婚約で愛し堕とす~
「あの才賀誉を口説き落とすには、少しでもこちらのマイナスポイントは減らしたい。もっと欲を言えば、マイナスをプラスに変えられらベストです。ファッションデザイナーである彼の関心事は、やはり人が身に着けているもの……。だとすると、今日のような格好では少しまずいかもしれません」
「うっ。確かに……」
才賀先生にはじきじきにアドバイスを受けてしまった。それを無視してまたプチプラで全身を固めていったら、話を聞いていなかったのかと思われてしまいそうだ。
「だからといって、今回の仕事のためだけに、芦屋さんに高価なものを買わせるわけにはいきません。ですから、そこに関しては僕に任せてください」
「いや、任せると言っても」
才賀先生に認めてもらえるような服なんて高いに決まっている。
それを副社長が買ってくれるってこと? 私、また騙されそうになってるんじゃ……。
「週末の三連休のうち、どこかで時間をもらえませんか? 服を選ぶのに本人がいなければ意味がありませんから、一緒に買い物に出かけましょう」
それはさすがに、上司としての義務感から言っているだけじゃないよね……?
彼にとってなにかしらのメリットがなければ、休日にわざわざ会うなんて発想にはならない気がする。甘い言葉に乗ったら、後で痛い目を見るのは私……。