(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「いいえ、あの、きっと私がご面倒をかけたんだと思います」


酔いつぶれていた私を愁さんは介抱してくれたのではないだろうか。

深夜、管理されている庭園とはいえ外で放置されていたら、それこそ身の、命の危険だってあったはずだ。

改めて自分の失態が情けなくも怖くなる。

もう二度と繰り返さないと心に誓う。

今回は運がよかったとしか言いようがない。


「素性も知れない私を保護してくれたお礼とお詫びを伝えて、宿泊代金をお支払いさせていただけたら」


住所もわからないのだし、ホテルに連れ込むどころか、嫌でも連れて行くしか選択がなかったのだろう。


『そんなの愁に支払わせればいいのよ。介抱したのかもしれないけれど、私に尋ねるとかほかの方法だってあったはずでしょ。無抵抗な沙和ちゃんを驚かせた愁が謝罪すべきよ』


なぜだか怒りの収まらない様子の頼子さんに、もう一度愁さんに礼と謝罪を伝えたいと告げるが必要ないと言われてしまった。

今から弟に連絡すると息巻く頼子さんに、愁さんへの謝罪を再度お願いし、通話を終えた。
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