(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
『沙和さんを心から愛しています。私の一生をかけて守り、ともに幸せになりたいと願っていますので、結婚を前提にした同棲をお許しください。改めて近い将来、結婚のお許しをいただきに参ります』


そう言って両親の前で頭を下げた愁さんの真摯な口調と態度、真っすぐな想いに胸が甘く締めつけられた。


『近い将来というのは、いつ頃なのか具体的に教えていただけますか』


父が厳しい声で問い返す。


『お父さん……!』


『当たり前だろう、大事な娘の一生がかかっているんだ』


『実は愁さんにはプロポーズをすでにしてもらっているの。でも婚姻届の提出は私の心の準備ができていなくて待ってもらっているの。事前に話していなくてごめんなさい』


慌てて説明する私を両親は驚いた表情で見つめる。


愁さんからは引っ越し前に結婚しようと言われ、迷いはなかった。

愁さんにはなんの問題もなく、ただ私が覚悟ができずこの期に及んで自信をもてないでいる。

名家出身でもなく、知識もなにもない私が周囲から認めてもらえるのだろうか。

愁さんはうまく言い表せない私の葛藤を誰より理解し、携わっているキッズカフェが完成したら答えを聞かせてほしいと口にした。

実は私自身も心の奥底で、カフェの完成をひと区切りに考えていた。
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