(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「話はずいぶん変わるけれど、今度庭園でブライダルフェアが開催予定なの。前々から庭園で結婚式を挙げたい、撮影をしたいってご要望は多くいただいていてね。庭園の事業計画もあるし検討してみようって話になって」


確かに庭園での結婚式はとてもロマンチックだと思う。


「結婚式を今すぐ行うのは設備的に難しいけれど、前撮りとか写真撮影のみなら可能だから取り組むことにしたの。まだ日時は未定だけど、今日はこの話を沙和ちゃんに伝えたかったのよ。思いがけず愁の話になっちゃったけれど」


そう言って、頼子さんが肩を竦める。


「日程が決まったら連絡するから、ぜひ見に来てちょうだい」


「はい」


即答する私に頼子さんがもうひとつ、と付け加える。


「愁は絶対に沙和ちゃんにもう一度会いに来るはずよ」


フフとなぜか楽しそうに微笑む姿に返答に窮する。

連絡先交換はしたものの、あの日から連絡は一切なく、気まぐれだった可能性もある。

板谷社長との短い会話はどうしてか私の記憶に染み込んで、いつまでも治らない靴擦れのようにジクジク胸をうずかせていた。
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