(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
事情はわからないが、婚約破棄が原因で女性に本気にならないのだろうか。
どのみち私には関係ない話だが。
「こういう政略結婚みたいなものは、遠慮したいですね」
由真ちゃんが眉間にしわを寄せて告げたとき、内線電話が鳴り、由真ちゃんが応答した。
「はい、日高です。お疲れ様です。浦部さんですか? わかりました、伝えます」
受話器を置いた後輩が、小首を傾げながら私に向き直る。
「東京営業部からです。依頼されていたものが届いたので至急来てほしいそうです。沙和さん、なにか頼んでいました?」
直接的な呼び出し理由じゃないのはありがたいけれど、やはり気が進まない。
仕事のついでとはいえ、ピアスを届けにきてくれた礼を伝えるべきだとわかっているのに。
「ちょっと、ね……東京営業部に行ってくる」
由真ちゃんに席を外す旨を伝え、フロアを出た。
東京営業部の入り口には同期が立っていて、応接室に向かうように言われた。
「板谷社長がどうしても浦部さんとふたりで話したいそうなんだ。本来はお断りするのだけど……扉は開けはなしているし、五分間だけという約束で部長が渋々了解したんだ。扉のすぐ近くに営業担当者も控えているから、なにかあったら声をかけて」
同僚たちの気遣いに礼を告げ、室内に声をかけた。
どのみち私には関係ない話だが。
「こういう政略結婚みたいなものは、遠慮したいですね」
由真ちゃんが眉間にしわを寄せて告げたとき、内線電話が鳴り、由真ちゃんが応答した。
「はい、日高です。お疲れ様です。浦部さんですか? わかりました、伝えます」
受話器を置いた後輩が、小首を傾げながら私に向き直る。
「東京営業部からです。依頼されていたものが届いたので至急来てほしいそうです。沙和さん、なにか頼んでいました?」
直接的な呼び出し理由じゃないのはありがたいけれど、やはり気が進まない。
仕事のついでとはいえ、ピアスを届けにきてくれた礼を伝えるべきだとわかっているのに。
「ちょっと、ね……東京営業部に行ってくる」
由真ちゃんに席を外す旨を伝え、フロアを出た。
東京営業部の入り口には同期が立っていて、応接室に向かうように言われた。
「板谷社長がどうしても浦部さんとふたりで話したいそうなんだ。本来はお断りするのだけど……扉は開けはなしているし、五分間だけという約束で部長が渋々了解したんだ。扉のすぐ近くに営業担当者も控えているから、なにかあったら声をかけて」
同僚たちの気遣いに礼を告げ、室内に声をかけた。