(2025改稿版)俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「――へえ、キッズカフェを」


ピアスの件がひと段落した後、改装案について尋ねられひと通りの考えを説明した。


「はい。この辺りには小さな子どもと一緒に気兼ねなく入れる広いカフェが少ないので……まだ具体的な考えはまとまっておらず、頼子さんに報告もできていないのですが」


「ここは敷地もあるし、多少大きな声が響いても近隣の迷惑にはならない。いい案だな。姉貴はこの辺りにいるはずだが……もしかしたら会社に戻っているかもしれない」


頼子さんは、責任者として動き回っているという。

基本的に庭園の各種決定権は頼子さんが持っているそうだ。

愁さんの賛成意見にホッとする。


「天気のよい日には、外で遊ぶ子どもたちの姿を保護者の方が見守れるようにテラス席を作りたいとも思っています」


「せっかくだから庭園にある植物も一部テラス席や店内に飾ってみたら、一体感がうまれるかもな」


「それ、すごく素敵です! 植物がお好きなんですか?」


「ああ、小さい頃からここによく来ていたせいもあるけど、元々植物を育てるのが好きなんだ。城崎さんにはよく教えてもらった」


愁さんの意外な姿に少し驚くと同時に小さな共通点に心が柔らかく弾む。


「ほかにもなにか思いついたら話して。一緒にかたちにしていこう。この件は姉貴にも伝えておくし、細かい調整は俺たちに任せてくれればいい」


向けられる優しい眼差しから視線を外せなくなる。
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