【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
どうやら爪でジャボを引っ掻いてしまい、レースが破けてしまったようだ。
この後、大切な用事があるようで困っているのだろう。
(レースならわたしが編みなおせるかもしれないわ)
このまま眺めていようと思ったが我慢できなくなり、シルヴィーは声をかける。
『どうかしましたか?』
シルヴィーは泣いている令嬢にハンカチを渡す。それからジャボを受け取って目を閉じる。
そして魔法を使って素早く穴が空いてあるレースを縫い直していく。
まだ発現して少ししか経っていないため、コントロールがうまくできずに魔力をたくさん使ってしまう。
シルヴィーの額には汗が滲んでいくがなんとか直し終わり、令息に渡すがくらりと目眩がした。
(どうしよう。このままじゃ倒れちゃいそう)
シルヴィーは失態を犯すわけにはいかないと、すぐに屋敷に帰る選択をしたのだ。
どうせ本来、参加できなかったパーティーだ。
この二人が無事にパーティーに参加できて楽しめたらそれでいい。
人の役に立てた誇らしい気持ちと、憧れのパーティーにもっと参加していたかったという悔しい気持ちがせめぎ合う。
なんとか笑顔を作って彼らに背を向けた。
そのままパーティー会場を後にしたのだ。馬車の中で何度も何度も夢のような光景を思い返しては幸せに浸っていたのだ。
回想が終わり、シルヴィーはアデラールを見つめながら瞬きを繰り返す。
この後、大切な用事があるようで困っているのだろう。
(レースならわたしが編みなおせるかもしれないわ)
このまま眺めていようと思ったが我慢できなくなり、シルヴィーは声をかける。
『どうかしましたか?』
シルヴィーは泣いている令嬢にハンカチを渡す。それからジャボを受け取って目を閉じる。
そして魔法を使って素早く穴が空いてあるレースを縫い直していく。
まだ発現して少ししか経っていないため、コントロールがうまくできずに魔力をたくさん使ってしまう。
シルヴィーの額には汗が滲んでいくがなんとか直し終わり、令息に渡すがくらりと目眩がした。
(どうしよう。このままじゃ倒れちゃいそう)
シルヴィーは失態を犯すわけにはいかないと、すぐに屋敷に帰る選択をしたのだ。
どうせ本来、参加できなかったパーティーだ。
この二人が無事にパーティーに参加できて楽しめたらそれでいい。
人の役に立てた誇らしい気持ちと、憧れのパーティーにもっと参加していたかったという悔しい気持ちがせめぎ合う。
なんとか笑顔を作って彼らに背を向けた。
そのままパーティー会場を後にしたのだ。馬車の中で何度も何度も夢のような光景を思い返しては幸せに浸っていたのだ。
回想が終わり、シルヴィーはアデラールを見つめながら瞬きを繰り返す。