【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
シュマイディト王国の王太子、アデラールは完璧と名高い素晴らしい王太子だ。
ミリアムによれば文武両道、頭脳明晰で非の打ち所がない青年だそう。シルバーホワイトの髪にライトブルーの瞳、顔も彫刻のように美しく令嬢たちや隣国の王女たちを虜にしているらしい。
彼が王となれば国は安泰だといわれている。シュマイディト王国で大人気の王太子だ。

それから腰まで伸ばした癖のあるシルバーの髪とブルーの瞳を持つ王女のマリア。
〝シュマイディト王国の宝石〟と呼ばれるほどの美貌の持ち主で、国民たちからは女神と崇められていた。
王女は予知能力を持って生まれてくる。それで災害や国の危機を予知するのだ。
マリアの力は歴代の王女の中でもっとも強く、大きすぎる魔法を持つ故に病弱だそうで、ほとんど表に出ることはできない。
国王たちは彼女のために、ずっと解決策を探しているそうだ。

彼女は重度のブラコンでアデラールのことが大好き。
気に入らない令嬢たちは彼に近づけないように手を回すのだという。

ミリアムがパーティーやお茶会の後、義母にマリアの文句を吐き出していたことを思い出す。
義母はさらにいい生活をしまいとミリアムを王太子の婚約者に押し上げることに必死だ。
それに義母は夫人会の文句ばかり言っているが、そもそも夫人会に呼ばれていない。その理由は魔法を持たないことも大きいが彼女の横暴で人を見下す態度、元娼婦ということや気に入った男性に体を擦り寄せながら声をかけたらしく社交界では評判は最悪。
ミリアムも同じような理由で令嬢たちから嫌われているそうだ。

(……このやり方でアデラール殿下に好かれるとは思えないけれど)
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