【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
「もしかして……君はあの時の」
「…………?」
いつまで経っても受け取ってもらえないことに、シルヴィーは不満に思い首を横に傾げる。
「僕は、君をずっと探していたんだ……!」
シルヴィーは驚いて顔を上げた。
初めて彼の顔を正面から見る。
すっとした鼻筋と薄い唇、垂れ目で左目の下にある泣きぼくろ。
「…………え? 気に入りませんか?」
シルヴィーは見事に聞き間違えていた。
(うまく直したけど、やっぱりダメだったのかしら……)
よくよく見ると彼のシャツも派手に破けていた。
「今すぐに……直します。すぐにやりますから…………すぐにっ」
シルヴィーはずっとずっと邪険にされてきた。
お金もないため朝から夕方まで侍女として働きっぱなし。
夜から寝るまでは魔法でレースを編む日々。
合間には父の代わりに領地に視察に行ったり、執事と共に書類整理。
年頃の令嬢のように過ごせたらと何度思っただろう。
目の前では散財することしか考えていない家族とも呼べないような奴らと裏表の激しい婚約者に馬鹿にされる日々。
何度挫けそうになったって、我慢したって報われることはない。
誰かを守ろうとしていたばかりで、誰も助けてはくれなかった。
最後は売られて金にされるほど、いらない娘だったのか。
今まで溜め込んでいた悔しさや悲しさが一気にあふれ出してしまう。
「もうなんなのよ。誰か助けて……っ」
「…………?」
いつまで経っても受け取ってもらえないことに、シルヴィーは不満に思い首を横に傾げる。
「僕は、君をずっと探していたんだ……!」
シルヴィーは驚いて顔を上げた。
初めて彼の顔を正面から見る。
すっとした鼻筋と薄い唇、垂れ目で左目の下にある泣きぼくろ。
「…………え? 気に入りませんか?」
シルヴィーは見事に聞き間違えていた。
(うまく直したけど、やっぱりダメだったのかしら……)
よくよく見ると彼のシャツも派手に破けていた。
「今すぐに……直します。すぐにやりますから…………すぐにっ」
シルヴィーはずっとずっと邪険にされてきた。
お金もないため朝から夕方まで侍女として働きっぱなし。
夜から寝るまでは魔法でレースを編む日々。
合間には父の代わりに領地に視察に行ったり、執事と共に書類整理。
年頃の令嬢のように過ごせたらと何度思っただろう。
目の前では散財することしか考えていない家族とも呼べないような奴らと裏表の激しい婚約者に馬鹿にされる日々。
何度挫けそうになったって、我慢したって報われることはない。
誰かを守ろうとしていたばかりで、誰も助けてはくれなかった。
最後は売られて金にされるほど、いらない娘だったのか。
今まで溜め込んでいた悔しさや悲しさが一気にあふれ出してしまう。
「もうなんなのよ。誰か助けて……っ」