【完結】売られた令嬢は最後の夜にヤリ逃げしました〜平和に子育てしていると、迎えに来たのは激重王子様でした〜
──それから一週間経った頃。
シルヴィーの嫌な予感が的中することとなる。
ホレスが高熱を出したのだ。
幸い、あれから魔法はまったく発動せずにいたため安心して様子を見ていた。
だが度々、何かを我慢しているような素ぶりを見せていたことはわかっていた。
その度にホレスに聞いてみるものの『ぎゅっ、ない』と繰り返すだけ。
シルヴィーにはその意味が伝わらない。
今は王女のマリアのドレスを仕立てる大事な時期だとはわかっていたが、ホレスのそばにいるために休ませてもらっていた。
代わりにシルヴィーの母が店に朝から晩まで働いている。
今まで元気だったホレスだけに不安が尽きない。
二日経っても三日経ってもホレスの熱は下がらない。
医師にも診せたが『風邪ではないか』と、言われただけ。
薬も効かずに困り果てていた。
体力が落ちて弱っていくホレスを見ていることしかできない。
そんな自分が無力で悔しくてたまらなくなる。
「ホレス……ごめんね。何もできなくてごめんねっ」
変われるなら変わってあげたいと思っていた。
(早くよくなりますように……!)
熱で熱くなっていた小さな手を握りながら必死に祈っていた時だった。
「……ま、まぁ」
「ホレスッ!?」
いつから起きていたのか。
荒く息を吐き出しているホレスのブルーの瞳がこちらを向いている。
「いい、こ……まま、いいこ」
「…………え?」
「まま、だいすき」
「~~っ! ママも大好きよ。ホレス、ごめんねっ」
シルヴィーの嫌な予感が的中することとなる。
ホレスが高熱を出したのだ。
幸い、あれから魔法はまったく発動せずにいたため安心して様子を見ていた。
だが度々、何かを我慢しているような素ぶりを見せていたことはわかっていた。
その度にホレスに聞いてみるものの『ぎゅっ、ない』と繰り返すだけ。
シルヴィーにはその意味が伝わらない。
今は王女のマリアのドレスを仕立てる大事な時期だとはわかっていたが、ホレスのそばにいるために休ませてもらっていた。
代わりにシルヴィーの母が店に朝から晩まで働いている。
今まで元気だったホレスだけに不安が尽きない。
二日経っても三日経ってもホレスの熱は下がらない。
医師にも診せたが『風邪ではないか』と、言われただけ。
薬も効かずに困り果てていた。
体力が落ちて弱っていくホレスを見ていることしかできない。
そんな自分が無力で悔しくてたまらなくなる。
「ホレス……ごめんね。何もできなくてごめんねっ」
変われるなら変わってあげたいと思っていた。
(早くよくなりますように……!)
熱で熱くなっていた小さな手を握りながら必死に祈っていた時だった。
「……ま、まぁ」
「ホレスッ!?」
いつから起きていたのか。
荒く息を吐き出しているホレスのブルーの瞳がこちらを向いている。
「いい、こ……まま、いいこ」
「…………え?」
「まま、だいすき」
「~~っ! ママも大好きよ。ホレス、ごめんねっ」