運命的な出会いには裏がある。
「せっかく同じジムだし、時間帯合わせて一緒に行けたら楽しいかなとか思ってきいてみた」

「え…、それはめっちゃ楽しそう!」


 一緒に行く人が居ると確かにモチベは上がる。ただ、休みが固定な私と不定期休みの暖が行く日を合わせるのはほんの少ししんどそうだけれど、一緒にいけるタイミングがあるなら無理に合わせてでも行きたい気がする。


「乗り気なら良かった。色々後で相談したいから飯行かない?」

「え!?ご飯!?」

「え、嫌?」

「嫌、じゃないけど」

「よかった。俺のが遅いと思うから家で準備してまっててくれる?」

「わかった」

「じゃ、また後で」


 そう言いながらこの場から離れていく。

 最近色々と偶然が重なって暖との距離が近くなっている気がする。気になっていた配達員のお兄さんが、実は隣に住んでいて、同じジムで…。


「…ちょっと運命っぽくない…?」


 思わず口からそう呟いていた。

 初音に運命的な出会いが良いと言っていた後に、これは意外と希望を捨てたものでは無いかもしれないと思ってしまった。
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