運命的な出会いには裏がある。
「やっぱり女の子の好きそうなちゃんと調べるべきだったな。居づらいとかない?」

「全然暖と一緒だし大丈夫!」


 そう返答した時に暖が少し固まっていた気がした。変なことを言ったつもりは当然ないのだけど、少し驚いた表情をした後に少しだけ照れ臭そうに笑った。


「なんか、意味はないってわかるけどそれいいな。」

「それ?」

「暖と一緒だしって返事。すげぇ可愛い」

「…は?」


 こんなところで可愛いなんて言われると思っていないし、最近言われる機会もないから思いきり照れてしまった。

 当然暖と一緒でおすすめのお店ならという意味はあったけど、今の返事にそんなに深い意味はない。

 だけど、喜んでくれるなら少しあざとい返答だったかもしれないけど、よかったと思える。


「暖はモテるだろうから、女の子が好きそうなお店知ってるのかなと思ってた」

「よく言われるんだけどさ、それ。俺そんなに遊んでそうに見える?」

「失礼かもだけど見える。格好いいし、周りの女の子放っとかないでしょ?」

「そんなことマジでないけどな。こんな風に異性と2人で出かけるの久しぶりだし。てか、慣れてたらちゃんとおしゃれなところ連れてくし」


 なんとなく今は私と会ってるからそういう嘘を吐いたのかなと思った。

 遊んでいる男の印象はあまりよくないし、意外と暖もそういうの気にしているのかも。
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