運命的な出会いには裏がある。
Episode3
「へぇ、話してた先に運命の人ね…」

「凄い偶然だと思わない?今までずっと現れなかったのに、遂に私が幸せになる番が巡って来たって事?」

「琴葉って変にお花畑よね。頭が」

「え、ディス?」

「その前向きさは褒めてる」


 別日に初音と居酒屋で待ち合わせをして、ここ最近起きた事をまとめて話していた。

 頭がお花畑だね、はどう考えてもいい言葉にならない気がするのだけど、この際私も興奮しているのであまり気にしないことにした。

 それよりも今気になるのは暖の事で、このまま前に進んでも良いのかどうかも含め、初音に相談したかったのだ。友人のアドバイスが一番的確で、友人がやめておけって言った男はやめて間違いないなんて話を、高校時代も何度も聞いたから。

 こんなことを気にする私も大概流されやすい所はあると思う。けど、初音が暖をやめておけって言ったらすぐにやめるかどうかは少し悩むところだ。

 今の所良い一面しか見ていないから、やめておけと言われても納得できるかどうか…、なんて考えてしまうのも私の面倒な性格の一部である。

 物事は0か100かでは決められないのだから、友人の話も参考までに聞きたいという考えだった。


「てか、もう私らも25でアラサーに片足突っ込み始めてる訳でしょ。いつまで運命だとか言ってんのって思うけど。そんなの関係無くその人が合うならいけばいいし、自分で決めなよ」

「厳しいよね、初音…」

「厳しいんじゃなくて、現実的で当たり前の事を言ってんの!この甘ちゃんが!」


 この甘ちゃんが!なんて普通友人に言い放つ言葉ですか?本当にあってます?それ。
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