運命的な出会いには裏がある。
「そもそもまだちゃんと知り始めてそんなに日が経ってないじゃん。いくつか共通点があったくらいで、運命なんて簡単に信じられるもん?琴葉が心配になる」

「まあそうなんだけどさ、久し振りに恋に落ちれるかもなんてちょっと浮かれちゃってるところもあって…」

「相手は誰でも良いの?」

「そう言うわけじゃないけど、だってあんなに顔がタイプな男の人居る!?しかも1つ上!申し分なさ過ぎる」

「年上好きだったんだ」


 年下、同い年、年上、どれがいいと聞かれたら私は年上がいい。別に年下でも同い年でも悪いわけでは無いけれど、好みの問題だ。

 それでいてあの煙草吸ってる時の大人っぽい雰囲気も好きで仕方ないし、実は遊んでそうな見た目の男性がタイプだったのかもしれないと、新たな扉を開かされた気がする。

 …こんな事言ったらきっと初音に気持ち悪いと言われると思うけれど。


「でも意外だったな。そうなんだ…」

「え?」

「ううん。何でもない。で、その人とどうするつもりなの?」

「どうも。まだ何も考えてない」

「恋するんじゃなかったの?」

「今は慎重な時期なんです~」

「めんどくさ」


 そう言って笑って会話をしながら、随分遅くまで飲んだ気がする。今日は初音だからといつもより飲み過ぎて、その日は潰れてしまった。
< 24 / 61 >

この作品をシェア

pagetop