運命的な出会いには裏がある。
𓂃٭


「本当、ちゃんと送ってよ。間違っても手出したりとかしないで 」


 初音…?誰と話してるの?


「てっきりそういうつもりで俺の事呼んだと思ってた。手出すなって言うなら初音が自分で送り届けるべきなんじゃない? 」

「そうしたいけど出来ないからあんたなんて呼んでるんでしょ!何で今日に限って酔い潰れちゃうかな、琴葉…」


 落ち着いた男性の声と慌ててる初音の声。その男性の声、知ってる。

 でも、何で初音とそんな親しげに話してるのか分からない。

 というか、夢なのかも。


「本当、女関係手早いよね。てか、こんだけ協力して、大事な親友をやっぱりとか言って切ったりしないでしょうね」

「しないよ。そんな信用ない?」

「ない!てか、元々協力なんかするつもり無かったのに、あんな卑怯な方法で「初音」」


 協力?卑怯な方法?なにそれ。

 少し怒って色々話す初音を制する様に、暖が初音の名前を呼んだ。


「琴葉が起きたらどうすんの」

「起きないわよ。酔いつぶれたら中々」


 この事実を何となく確かめるのが怖い気もして、意識もうっすらしていたし現実か夢かも分からない。
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