運命的な出会いには裏がある。
「ていうか休み本当に不規則なんだね?」

「そうだよ。意外と悪くないけどな不規則」

「そうなんだ、私土日休みが染み付いてるや」

「土日ってどこ行くのも混んでそうな。大変じゃね?」

「まあね、でも、人と予定合わせやすいよ、初音とか…」


 そう口にして初音にも話は聞かなきゃと思っていたのだ。そして、今の暖との事も話しておきたい。

 暖は初音とも話してるのかな?とチラッと綺麗な顔をした男性を横から盗み見る。

 すると暖の顔はこちらを向き「なに?」とふっと笑って問いかけてきた。

 その顔面が強すぎて、何も言えなくなるのですが。


「…初音と話してる?」

「あー、最近どうだろ。琴葉にバレたって話したら、しばらく話しかけんなって言われた」

「ええ!?何で?」

「何だかんだ嫌で初音も琴葉に対して負い目感じてるんじゃない?俺にこんな形で協力したの、あまりよろしくないことではあるし」

「ええ、怒ってないのにな」

「それ本人に伝えてあげなよ。多分あんな性格だからどう伝えるか悩んでると思うし」


 そう言って暖は笑っている。

 確かに人の個人情報を軽くでも漏らしたし、色々言うことはあるけど、暖はきっと琴葉の協力がなくてもどうにかして私の元へ来たのではないかと思ってしまう。
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