運命的な出会いには裏がある。
「もしさ、初音の協力が無かったらどうしてた?」

「うーん、考えたことは無いけど、SNS使ってでも何してでも接触しようとはしたかも」

「…」


 ほらね、というべきか、最初からそうすればマシだったのでは、と思ってしまうが、それは口に出さないことにした。

 軽く溜息を吐いて、少し笑ってしまう。


「後悔してる?俺と今もこうやって関わり持ってんの」

「いや、後悔はしてないけどさ」


 後悔はしていないけど、将来の事を考えると暖を受け入れた今が本当に正しいのかとか、今もなよなよと考えてしまう。


「してない」

「嘘吐きじゃん」

「何とでも言って」


 暖と軽くそう言い合いをし、笑い合う。

 今はこの人と向き合ってみて、後悔するならその後でも良いかなんて思えてしまったから、今はこのままでまだいようと思う。
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