鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
三度目の孝仁の自宅。リビングも、スイの部屋も、以前となにも変わっていなかった。
変化があるとしたら、それは梢の心の中。とても複雑な心境だが、久しぶりにスイに会えば、自然と心が癒される。
「本当にかわいい。ずっと見ていられます」
「そうだな。どれほど一緒に過ごしても、飽きることはない」
家にいる間はいつもスイに構っているのだろう。こんなにかわいいうさぎと暮らしていたら、それも当然だと思える。
スイも孝仁のそばが気に入っているようだ。今日も孝仁に撫でられてご満悦の様子。
梢も、彼らの仲睦まじい様子をずっと見ていたいと思うが、わずか数分で邪魔が入る。
孝仁のポケットから鈍く響く振動音。どうやら電話がかかってきているようだ。孝仁はポケットから取り出したスマホの画面を確認している。
「すまない。少し電話に出てくる」
「どうぞ」
孝仁は軽く頭を下げてから、リビングへと消える。ドアはしっかりと閉められているから、向こうの様子はわからない。声も聞こえてこない。結果、梢とスイだけの空間ができあがった。
孝仁がいないとスイは落ち着かないのではないかと少し心配になったものの、暴れたり、怯えたりする様子はない。さすがに、積極的にこちらに寄ってくることはないが、距離を取ろうとする気配もない。つかず離れずの距離を保っている。もしかしたら、梢という人間を探っているのかもしれない。
それならば、むやみに動いて怖がらせないようにしようと、梢はじっと座ったまま、ただ静かにスイを見ていた。
そうしてどれくらいの時間が経っただろう。スイが少しだけ距離を縮めてくれたから、梢はなんとはなしに話しかけてみた。
変化があるとしたら、それは梢の心の中。とても複雑な心境だが、久しぶりにスイに会えば、自然と心が癒される。
「本当にかわいい。ずっと見ていられます」
「そうだな。どれほど一緒に過ごしても、飽きることはない」
家にいる間はいつもスイに構っているのだろう。こんなにかわいいうさぎと暮らしていたら、それも当然だと思える。
スイも孝仁のそばが気に入っているようだ。今日も孝仁に撫でられてご満悦の様子。
梢も、彼らの仲睦まじい様子をずっと見ていたいと思うが、わずか数分で邪魔が入る。
孝仁のポケットから鈍く響く振動音。どうやら電話がかかってきているようだ。孝仁はポケットから取り出したスマホの画面を確認している。
「すまない。少し電話に出てくる」
「どうぞ」
孝仁は軽く頭を下げてから、リビングへと消える。ドアはしっかりと閉められているから、向こうの様子はわからない。声も聞こえてこない。結果、梢とスイだけの空間ができあがった。
孝仁がいないとスイは落ち着かないのではないかと少し心配になったものの、暴れたり、怯えたりする様子はない。さすがに、積極的にこちらに寄ってくることはないが、距離を取ろうとする気配もない。つかず離れずの距離を保っている。もしかしたら、梢という人間を探っているのかもしれない。
それならば、むやみに動いて怖がらせないようにしようと、梢はじっと座ったまま、ただ静かにスイを見ていた。
そうしてどれくらいの時間が経っただろう。スイが少しだけ距離を縮めてくれたから、梢はなんとはなしに話しかけてみた。