鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
第六章 部長、強敵が現れました
恋い慕う人と結ばれ、二人の間に始まるめくるめく甘い日々。熱く交わる視線、優しく触れ合う指先、唇からこぼれ落ちる甘やかな囁き――そんな妄想を何度脳内で繰り広げたことだろう。
新たな年を迎えてはや二週間。孝仁と恋人になってからは一ヶ月が経とうとしているが、二人の関係は以前とさほど変わっていない。変わったことといえば、連絡先を交換したことくらいだろうか。
このひと月の間にクリスマスも正月もあったのに、恋人らしいことはなにもしていない。
いや、それはさすがに言いすぎか。年始に電話で軽く話くらいはしている。でも、それだけだ。
クリスマスは仕事があったし、年末年始は実家に帰省していたから、一緒に過ごす計画は立てられなかった。
なにしろ孝仁と恋人になったのは予想外の出来事。まさかあのタイミングで自分が告白し、しかも、それを受け入れてもらえるとはまったく思っていなかったのだ。二人とも予定を空けているわけがない。
だから、恋人らしくイベントを過ごせなかったことは、しかたのないことだとわかっている。
けれど、未だにデートの一つもしていないのは、さすがにおかしいと思う。恋人になりたてのこの時期に、仕事ばかりとはどういうことなのだろうか。
梢は部長席に座る孝仁をジトっとした目で見つめる。
新たな年を迎えてはや二週間。孝仁と恋人になってからは一ヶ月が経とうとしているが、二人の関係は以前とさほど変わっていない。変わったことといえば、連絡先を交換したことくらいだろうか。
このひと月の間にクリスマスも正月もあったのに、恋人らしいことはなにもしていない。
いや、それはさすがに言いすぎか。年始に電話で軽く話くらいはしている。でも、それだけだ。
クリスマスは仕事があったし、年末年始は実家に帰省していたから、一緒に過ごす計画は立てられなかった。
なにしろ孝仁と恋人になったのは予想外の出来事。まさかあのタイミングで自分が告白し、しかも、それを受け入れてもらえるとはまったく思っていなかったのだ。二人とも予定を空けているわけがない。
だから、恋人らしくイベントを過ごせなかったことは、しかたのないことだとわかっている。
けれど、未だにデートの一つもしていないのは、さすがにおかしいと思う。恋人になりたてのこの時期に、仕事ばかりとはどういうことなのだろうか。
梢は部長席に座る孝仁をジトっとした目で見つめる。