鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
第七章 部長、うさぎは救世主です
 小指で強く押し込むEnterキー。心の内がタイピングの強さに表れている。

 一人だけ鬼気迫る勢いで仕事を進めていると、突然ぬっと顔を覗き込まれた。

「牧野ちゃん。眉間に皺寄ってるよ」
「えっ」

 篠田が自分の眉間を指しながら教えてくれる。梢は反射的に眉間を手で隠した。

 指摘されるくらいだからよほど深い皺を刻んでいたのだろう。そんな顔を同僚に見られたと思うと恥ずかしい。

「少し休憩したら? 飲み物買いに行くけど、一緒に行かない?」
「うーん、行きます!」

 ほとんど迷わず承諾する。特に飲み物が欲しいわけではないが、篠田の言う通り休憩はした方がよさそうだ。でないと、眉間の皺が取れなくなってしまうかもしれない。

 梢は財布を取り出して立ち上がった。
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