鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「前向きに決まってるじゃないですか。コンテストでの入賞も狙ってますし、やる気に満ちてますよ」

 腕を上げて、力こぶを作ってみせる。こぶはほとんど盛り上がっていないものの、やる気だけは伝わったようだ。

「ふふっ、牧野ちゃんならやってくれそう。なんだか私も挑戦したくなってきちゃったな」
「えっ、やりましょ、やりましょ! 一緒に挑戦しましょうよ!」
「じゃあ、私たちもライバルだね」
「はっ! それは盲点だった……」

 仲間ができたつもりで盛り上がっていたが、コンテストにおいては協力関係ではなく、ライバル関係だ。

 梢はしまったという顔を作るも、篠田というライバルがいるのは、それはそれで心強いから、結局は笑顔に戻った。

 おかげで妙に力の入っていた体が、今は解れて軽くなっている。本当に同僚に恵まれているなと梢は心を温かくした。
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