鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
 車で三十分ほど移動して到着したのは、この辺りで一番大きなショッピングモール。中には様々な店舗が並んでおり、どこも家族連れで賑わっている。そんな場所に孝仁と二人で訪れているのは少し不思議だがなんだか楽しい。

 梢と孝仁はマップを確認し、目ぼしいインテリアショップをいくつか見て回ることにした。まずは入り口付近の店舗に足を踏み入れる。

「こうしてお店に商品を見に来るのは久しぶりかもしれません。やっぱり実物を見ると楽しいですね。どんなコーディネートにしようかなとか、いろいろと考えちゃいます」
「ならば、今日はゆっくり見て回ろう。もちろんコンテストのヒント探しも忘れずにな」
「もちろんです」

 梢は思考を仕事モードに切り替え、店の中を見て回る。ラグやクッションなどのファブリック製品を中心にチェックし、それぞれの特徴を比較する。お手入れがしやすいもの、そもそも汚れに強いもの、手触りにこだわったものなど、比べてみると違いが見える。

 中でも手触りは実店舗でないと確認できないから、梢は一つ一つ手に取って確かめていく。
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