鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
 思いついた内容を一頻りまとめ、ふーっと息をつく。あとはこれを企画書に落とし込むだけだ。コンテストの期限には十分間に合うだろう。

「おい、もう十一時を過ぎているぞ」

 孝仁に声をかけられ、自分の今の状況を思い出す。

「えっ、嘘!? すみません。すぐに帰ります」

 慌てて荷物をまとめて立ち上がると、孝仁に手首をつかまれた。

「いや、今日は泊まっていけ」
「へ? いやいや、帰りますよ」

 恋人とはいえ、さすがにまだお泊りは早いと否定するが、孝仁は梢を離さない。それどころか、梢を抱き上げ、どこかへ移動し始めてしまった。

「えっ!? ぶ、部長っ!? 下ろしてくださいっ」
「孝仁だ。何度言えばわかる」
「あ……って、今はそれどころじゃありませんっ」

 抵抗を試みるも、孝仁はまったく意に介していない。リビングを出て廊下を進み、どこかの部屋へと入った。
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