鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「ひゃっ!?」
「色気のない声だな」

 なんの覚悟もしていないのに、色気を求められても困る。

(やっぱりそのつもりだ! どうしよう。そんな準備はしてないっ……!)

 すでに晒してしまっている下着は無地のベージュで色気がない。素肌よりもそれを見られるのが恥ずかしくて、両手を胸の前で交差する。

「だから、待ってください! まだ心の準備というか、覚悟が……」

 いつかはこの人に抱かれてみたいが、それは今ではない。ふるふると首を横に振って意思表示するが、孝仁はそれに構わず梢をその腕の中に抱き寄せた。

 その途端、なにかに体を覆われ、視界を奪われる。

「わっぷ……」

 少しの息苦しさを感じた後、急に視界が開ける。今起こったことを理解しようと己の体を見てみたら、なぜか大きなトレーナーを着ていた。
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