鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「牧野。これからマーケティング部を引っ張っていく存在として励んでいってほしい。期待している」
「頑張ります!」
「頼もしいかぎりだ。もう私がいなくても問題なさそうだな」

 本当に終わりなのだと実感して寂しさが込み上げる。まだまだ近くで教えてほしいと思うが、彼の期待は裏切りたくない。

「今後もそう思っていただけるよう、しっかり結果を残していきます」
「楽しみにしている。では、面談は終わりにしよう。お疲れさま」

 深く礼をしてから退出する。

 鬼上司の下で耐え抜いたこの一年の日々。それは間違いなく梢の大きな自信に繋がっている。孝仁に指導してもらったからこそ、大いに成長できた。

 梢は名残惜しさを覚えながらも、同時に晴れやかな気持ちも抱き、胸を張って歩き出した。
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