鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「まったく、最初から言ってちょうだいよね」
「へ?」
「私、人の男には興味ないの。だって、時間の無駄でしょ? あなたがはっきり言わないから不要な努力をしたじゃない」
「す、すみません……?」
この人はあのときの彩芽と同じ人なのだろうか。あれだけ孝仁との仲を匂わせておいて、こうもあっさり引くとは拍子抜けだ。
あまりに意外で怒る気にもなれない。うっかり謝ってしまった。
「噂を払拭したいからって変な茶番にまで付き合わされていい迷惑よ」
「茶番……? どういうことですか?」
「私と宮沢さんの噂を消すために一芝居打ったのよ。本当は私が宮沢さんにはっきりと振られる姿を見せる予定だったのに、あなたがしゃしゃり出てくるから台無しよ」
芝居とはなんだ。そんな話は聞いていない。もしかしなくても、孝仁の登場シーンを梢が奪ってしまったのだろう。黙って見ていたら、梢がここに立つ必要はなかったのかもしれない。
「そんな……嘘でしょっ!?」
「おい、牧野。人が話をしているときは静かにしなさい」
「す、すみません!」
梢が慌てて謝罪の言葉を口にしたら、会場全体が笑い声に包まれた。
恥ずかしい。恥ずかしくてたまらない。人生で一番の大恥をかいてしまった。
それでも会場中から祝福ムードが漂ってきて、梢はほんのり幸せな気持ちにも包まれた。
「へ?」
「私、人の男には興味ないの。だって、時間の無駄でしょ? あなたがはっきり言わないから不要な努力をしたじゃない」
「す、すみません……?」
この人はあのときの彩芽と同じ人なのだろうか。あれだけ孝仁との仲を匂わせておいて、こうもあっさり引くとは拍子抜けだ。
あまりに意外で怒る気にもなれない。うっかり謝ってしまった。
「噂を払拭したいからって変な茶番にまで付き合わされていい迷惑よ」
「茶番……? どういうことですか?」
「私と宮沢さんの噂を消すために一芝居打ったのよ。本当は私が宮沢さんにはっきりと振られる姿を見せる予定だったのに、あなたがしゃしゃり出てくるから台無しよ」
芝居とはなんだ。そんな話は聞いていない。もしかしなくても、孝仁の登場シーンを梢が奪ってしまったのだろう。黙って見ていたら、梢がここに立つ必要はなかったのかもしれない。
「そんな……嘘でしょっ!?」
「おい、牧野。人が話をしているときは静かにしなさい」
「す、すみません!」
梢が慌てて謝罪の言葉を口にしたら、会場全体が笑い声に包まれた。
恥ずかしい。恥ずかしくてたまらない。人生で一番の大恥をかいてしまった。
それでも会場中から祝福ムードが漂ってきて、梢はほんのり幸せな気持ちにも包まれた。