鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「か、かわいい!」
ケース、もとい、ケージの中で、一匹のうさぎが前足を上げてきょろきょろと周囲を見回している。そのあまりのかわいさに、先ほどまで感じていた恐怖心はどこかへと吹き飛んでしまった。今は強烈なときめきだけを覚えている。
「えっ、なんでうさぎさんがいるの? めちゃくちゃかわいい」
もはや孝仁の存在は忘れ去って、うさぎにだけ意識を奪われる。きっとこのうさぎからすれば、梢こそが不審者だろうが、どうしてもうさぎから視線を外せない。うっとりと見つめてしまう。
そうしてうさぎに心を奪われていたせいだろう。すぐ間近に孝仁が迫っていることに、梢は気づかなかった。
「っ! びっくりした……部長か」
孝仁はなにも言わず、梢のすぐそばにしゃがみ込んでくる。無言の圧が怖い。
「……勝手にすみません。不審者かと思ってしまって」
部屋を覗いてしまったことを謝罪するも、孝仁はなにも返してこない。梢の勝手な行動に怒っているのか、はたまた酔いが続いているだけなのか。孝仁の表情からはなにも読み取れない。ここは余計な小言を食らう前に、さっさと退散するのが吉だろう。
しかし、梢がその行動を取る前に、孝仁の方が先に驚きの行動に出た。
ケース、もとい、ケージの中で、一匹のうさぎが前足を上げてきょろきょろと周囲を見回している。そのあまりのかわいさに、先ほどまで感じていた恐怖心はどこかへと吹き飛んでしまった。今は強烈なときめきだけを覚えている。
「えっ、なんでうさぎさんがいるの? めちゃくちゃかわいい」
もはや孝仁の存在は忘れ去って、うさぎにだけ意識を奪われる。きっとこのうさぎからすれば、梢こそが不審者だろうが、どうしてもうさぎから視線を外せない。うっとりと見つめてしまう。
そうしてうさぎに心を奪われていたせいだろう。すぐ間近に孝仁が迫っていることに、梢は気づかなかった。
「っ! びっくりした……部長か」
孝仁はなにも言わず、梢のすぐそばにしゃがみ込んでくる。無言の圧が怖い。
「……勝手にすみません。不審者かと思ってしまって」
部屋を覗いてしまったことを謝罪するも、孝仁はなにも返してこない。梢の勝手な行動に怒っているのか、はたまた酔いが続いているだけなのか。孝仁の表情からはなにも読み取れない。ここは余計な小言を食らう前に、さっさと退散するのが吉だろう。
しかし、梢がその行動を取る前に、孝仁の方が先に驚きの行動に出た。