鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「企画部が企画を考えるのは当然だ。だが、マーケティング部が企画を考えてはいけない理由はない。マーケティング部だから考えられる企画もあるはずだ」
「それはそうかもしれませんが……」
「今後は横断的に企画を立てられる仕組みを作っていこうと思っている。だから、牧野にも企画を考えてもらいたい」
「でも、私は企画を考えた経験なんてありませんよ……」
「そんなことはわかっている。だから、課題だと言っているんだ。企画部が出すようなクオリティのものは求めていない。今、君が提出できるレベルのもので構わない」
孝仁は問題ないだろうと言わんばかりの顔をしているが、梢からすれば大問題だ。企画立案と言われても、右も左もわからない。
(いや、いや、いや、この人はなにを言ってるの? とんでもない無茶ぶりがきたんですけど!?)
それは無理だと返したい。自分の仕事ではないと言ってしまいたい。
喉元まで否定の言葉が出かかるが、本当にそれを言えるだけの勇気が梢にあるはずもない。孝仁の有無を言わさぬ視線にいつも屈してしまう。
結局、孝仁の無茶ぶりに対してできる返答は一つだけだった。
「……承知しました」
「後で企画書のフォーマットを送る。確認しておいてくれ」
「……はい」
「不明点は随時確認するように」
「……はい」
「では、仕事に戻ってくれ」
「……はい」
もはや『はい』BOTと化した梢は、深く項垂れながら元の仕事へと戻った。
「それはそうかもしれませんが……」
「今後は横断的に企画を立てられる仕組みを作っていこうと思っている。だから、牧野にも企画を考えてもらいたい」
「でも、私は企画を考えた経験なんてありませんよ……」
「そんなことはわかっている。だから、課題だと言っているんだ。企画部が出すようなクオリティのものは求めていない。今、君が提出できるレベルのもので構わない」
孝仁は問題ないだろうと言わんばかりの顔をしているが、梢からすれば大問題だ。企画立案と言われても、右も左もわからない。
(いや、いや、いや、この人はなにを言ってるの? とんでもない無茶ぶりがきたんですけど!?)
それは無理だと返したい。自分の仕事ではないと言ってしまいたい。
喉元まで否定の言葉が出かかるが、本当にそれを言えるだけの勇気が梢にあるはずもない。孝仁の有無を言わさぬ視線にいつも屈してしまう。
結局、孝仁の無茶ぶりに対してできる返答は一つだけだった。
「……承知しました」
「後で企画書のフォーマットを送る。確認しておいてくれ」
「……はい」
「不明点は随時確認するように」
「……はい」
「では、仕事に戻ってくれ」
「……はい」
もはや『はい』BOTと化した梢は、深く項垂れながら元の仕事へと戻った。