鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
わずか三十三歳にして部長職を務めるスーパーエリート。梢は二十七歳だから、六年後には彼と同じ年になるが、たったの六年でこの男のようになれるとは到底思えない。いや、なれるわけがない。この男が異例すぎるのだ。
聞いたところによれば、入社当時商品本部にいた孝仁は一年目にしてヒット商品を生み出し、さらに三年目には開発リーダーとしての実績も残し、社長の目に留まったのだという。
マーケティング部には三年前に異動してきたそうだが、それと同時に部長に昇格したらしい。いずれは社長になるのではないかと噂されている。
将来有望なエリートで、見惚れるほどの美しい容姿。それだけを考えれば、皆の憧れの的になっていてもおかしくない。だが、大半の人間は憧れよりも恐怖心を抱いていることだろう。
なにしろ孝仁は自分にも他人にも厳しく、要求するレベルに応えられない者には容赦がないのだ。なにかやらかそうものなら、凍てつきそうなほど冷たい視線を飛ばしてくる。
仕事第一の人だから、業務以外で話しかける者にも当然冷たい。一度、彼にアピールをしている女性を見かけたことがあるが、「仕事の邪魔だ」と一蹴されていた。
とにもかくにも、この男を怒らせるのは非常にまずい。だが、時すでに遅しかもしれない。孝仁は鋭い眼光をこちらに向けている。その表情からして、苦言を呈しに来たことは明白だ。
梢はなにかしてしまっただろうかと無意識に身をすくめる。
聞いたところによれば、入社当時商品本部にいた孝仁は一年目にしてヒット商品を生み出し、さらに三年目には開発リーダーとしての実績も残し、社長の目に留まったのだという。
マーケティング部には三年前に異動してきたそうだが、それと同時に部長に昇格したらしい。いずれは社長になるのではないかと噂されている。
将来有望なエリートで、見惚れるほどの美しい容姿。それだけを考えれば、皆の憧れの的になっていてもおかしくない。だが、大半の人間は憧れよりも恐怖心を抱いていることだろう。
なにしろ孝仁は自分にも他人にも厳しく、要求するレベルに応えられない者には容赦がないのだ。なにかやらかそうものなら、凍てつきそうなほど冷たい視線を飛ばしてくる。
仕事第一の人だから、業務以外で話しかける者にも当然冷たい。一度、彼にアピールをしている女性を見かけたことがあるが、「仕事の邪魔だ」と一蹴されていた。
とにもかくにも、この男を怒らせるのは非常にまずい。だが、時すでに遅しかもしれない。孝仁は鋭い眼光をこちらに向けている。その表情からして、苦言を呈しに来たことは明白だ。
梢はなにかしてしまっただろうかと無意識に身をすくめる。