鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「……はあ、永山には私からきつく言っておく。だが、君も気をつけなさい。女性がむやみに男の家に来るものではない。誰かに連絡して、応援を呼ぶこともできただろ」
「……はい」
孝仁の言う通りではあるが、彼のためにやったことを咎められると面白くない。梢は少しだけむすっとした表情を作る。その表情のせいだろうか。孝仁が珍しく眉尻を下げ、とても申し訳なさそうな表情をその顔に浮かべた。
「まあ、迷惑をかけた私が言えた義理ではないな」
人とは不思議なものだ。下手に出られると怒れなくなるものらしい。先ほどの発言も、梢の身を心配して出てきた言葉だと素直に受け止められる。
「いえ……ご心配いただき、ありがとうございます」
「ああ。もしも今後同じことがあったら、気をつけてくれ。なにかあってからでは困るからな」
「はい」
「送ってもらった以外に、なにか迷惑はかけなかったか?」
「それは……」
瞬時にあの珍事件の様子が脳内に浮かび上がる。梢がこの話題を避けたかったのも、その事件があったからにほかならない。
あのときの孝仁のなでなでを思い出してしまって、なんとも恥ずかしい気持ちが蘇る。
「……はい」
孝仁の言う通りではあるが、彼のためにやったことを咎められると面白くない。梢は少しだけむすっとした表情を作る。その表情のせいだろうか。孝仁が珍しく眉尻を下げ、とても申し訳なさそうな表情をその顔に浮かべた。
「まあ、迷惑をかけた私が言えた義理ではないな」
人とは不思議なものだ。下手に出られると怒れなくなるものらしい。先ほどの発言も、梢の身を心配して出てきた言葉だと素直に受け止められる。
「いえ……ご心配いただき、ありがとうございます」
「ああ。もしも今後同じことがあったら、気をつけてくれ。なにかあってからでは困るからな」
「はい」
「送ってもらった以外に、なにか迷惑はかけなかったか?」
「それは……」
瞬時にあの珍事件の様子が脳内に浮かび上がる。梢がこの話題を避けたかったのも、その事件があったからにほかならない。
あのときの孝仁のなでなでを思い出してしまって、なんとも恥ずかしい気持ちが蘇る。