鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
「君のおかげだ。礼を言う。できれば、ほかの者にも謝罪と礼をしたいが、私は君のほかに誰に迷惑をかけていただろうか? 君は誰と一緒に送り届けてくれたんだ?」
「え? 私一人ですが……」
「は? 君一人で私を家まで送ったのか?」
「はい……あー、最初は永山さんたちが付き添われていましたね。でも、二次会の仕切りがあったようで……ご自宅には私だけで」
なにも貢献していない永山の名など出したくはなかったが、最初に付き添っていたことは間違いないから、ここは正しく伝えておくべきだろう。
この後、永山が孝仁から礼を言われると思うとなんだか面白くない。
そんな気持ちになるが、孝仁は思ったのとは違う感情を抱いたようだ。
「あのバカがっ! 女性一人に送らせるとはどうかしている」
孝仁は険しい顔をして、憤りをあらわにしている。
あの日、梢も永山に対してまったく同じことを思ったが、まさか孝仁の口からそれが出てくるとは思わなかった。これではまるで梢のことを気遣っているようではないか。
なんだか物珍しいものを見たような心地になり、梢はパチパチと瞬きを繰り返す。
「え? 私一人ですが……」
「は? 君一人で私を家まで送ったのか?」
「はい……あー、最初は永山さんたちが付き添われていましたね。でも、二次会の仕切りがあったようで……ご自宅には私だけで」
なにも貢献していない永山の名など出したくはなかったが、最初に付き添っていたことは間違いないから、ここは正しく伝えておくべきだろう。
この後、永山が孝仁から礼を言われると思うとなんだか面白くない。
そんな気持ちになるが、孝仁は思ったのとは違う感情を抱いたようだ。
「あのバカがっ! 女性一人に送らせるとはどうかしている」
孝仁は険しい顔をして、憤りをあらわにしている。
あの日、梢も永山に対してまったく同じことを思ったが、まさか孝仁の口からそれが出てくるとは思わなかった。これではまるで梢のことを気遣っているようではないか。
なんだか物珍しいものを見たような心地になり、梢はパチパチと瞬きを繰り返す。