鬼上司のバニーガール ~部長、あなたが撫でているのは愛兎ではなくあなたの部下です~
 梢は早速注文したカフェモカを一口飲む。温かくて、甘くて、香りもよくて、とても癒される。

「はあー、おいしい」
「牧野ちゃんがそれ飲むときは大体追い詰められてるときでしょ」

 篠田にはなんでもお見通しのようだ。本当によく梢のことをわかってくれている。普段はブラックコーヒーかソイラテを頼むことが多いが、疲れているときだけはカフェモカを頼む。

「ばれました? 脳が疲れてるから、糖分が欲しくなっちゃって」
「それだけ頭を使ってるわけだ。課題に行き詰ってるんじゃない?」
「はい……目ぼしいものは大体商品化されていて、中々新しいものが思い浮かばないんですよね」

 梢の悩みに寄り添おうとしてくれているのだろうか。篠田は斜め上の方に視線を向けながら、なにやら考えている。

「うーん、新しいものね……そうだなー。あのね、ただの一つのアドバイスとして聞いてほしいんだけど」
「はいっ」

 篠田からなにか助言をもらえるとわかり、少し前のめりになる。その様がおかしかったのだろう。篠田は小さく笑いをこぼしてからアドバイスをくれる。
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