至上最幸の恋
言われた通り、フォークで少しホイップをすくって、ザッハトルテと一緒に食べてみた。
ジャムの酸味とチョコレートの甘さが、口の中で絶妙に混ざり合う。ザッハトルテ自体はかなり甘いが、ホイップがちょうどよく緩和してくれた。
「これは初めて食う味だな」
「お口に合いませんでしたか?」
「いや、ウマいよ。ザッハトルテだけだと甘すぎるけど、このホイップと合わせるとちょうどいいな」
「そうなんです!」
不安げだったエリサの表情が、ぱっと明るくなる。
「アプリコットジャムの酸味が強いのですが、チョコレートが甘めなのでマッチしているんです。そこにクリーミーなホイップが加わると、味がぐっとまろやかになりますよね!」
ずいぶん力が入っているな。相変わらず歌うような喋り方ではあるが、心なしか早口になっているのは、好きなものについて語っているからなのか。
しかし、確かにこれは日本ではなかなか出会えない味だ。自分ひとりならこの店には来なかっただろうし、いい経験をした。
「紅茶にぴったりだな」
「えぇ。運命の相手のように、ぴったりですわ。瑛士さんと私みたいです」
「エリサがザッハトルテで、オレは紅茶か? そんなに上品なもんじゃねぇだろ、オレは」
なにげなく言葉を返すと、なぜかエリサは目を丸くした。
ジャムの酸味とチョコレートの甘さが、口の中で絶妙に混ざり合う。ザッハトルテ自体はかなり甘いが、ホイップがちょうどよく緩和してくれた。
「これは初めて食う味だな」
「お口に合いませんでしたか?」
「いや、ウマいよ。ザッハトルテだけだと甘すぎるけど、このホイップと合わせるとちょうどいいな」
「そうなんです!」
不安げだったエリサの表情が、ぱっと明るくなる。
「アプリコットジャムの酸味が強いのですが、チョコレートが甘めなのでマッチしているんです。そこにクリーミーなホイップが加わると、味がぐっとまろやかになりますよね!」
ずいぶん力が入っているな。相変わらず歌うような喋り方ではあるが、心なしか早口になっているのは、好きなものについて語っているからなのか。
しかし、確かにこれは日本ではなかなか出会えない味だ。自分ひとりならこの店には来なかっただろうし、いい経験をした。
「紅茶にぴったりだな」
「えぇ。運命の相手のように、ぴったりですわ。瑛士さんと私みたいです」
「エリサがザッハトルテで、オレは紅茶か? そんなに上品なもんじゃねぇだろ、オレは」
なにげなく言葉を返すと、なぜかエリサは目を丸くした。