至上最幸の恋
いずれにしても、喜んでもらえたのならひと安心だ。エスパーにはなれなかったが、ひとまず良しとしよう。
「んじゃ、出るか」
店員にアイコンタクトを取り、席で会計を済ませる。自分が支払うと言い出すかと思ったが、エリサは黙っていた。
しかしザッハトルテと紅茶のセットが、あの宿の1泊の料金をはるかに上回るとは。毎月、いかに食費を削るか考えている人間が手を出すものじゃないな。
そう思いながら店を出たところで、エリサが口を開いた。
「あの、今日は私がお支払いいたします」
「いいよ。モデルをしてもらうわけだし」
「いえ、そのつもりでお誘いしましたから。そういうわけにはまいりませんわ」
そうか。さっき言い出さなかったのは、オレの顔を立てたからだな。そのあたりも、きちんとしているようだ。
「それじゃあ、明日また紅茶を淹れてきてくんねぇかな」
押し問答するのも面倒なので、別案を提示した。
「お紅茶、ですか?」
「ああ。日本じゃ、なかなか飲めねぇからさ。また淹れてきてもらえると嬉しい」
「分かりました、お安い御用ですわ!」
案外、あっさりと引き下がってくれた。意固地にならないところも好感が持てる。
相手を不快な気持ちにさせない対応が染みついているのか、それとも天性のものなのか。
「んじゃ、出るか」
店員にアイコンタクトを取り、席で会計を済ませる。自分が支払うと言い出すかと思ったが、エリサは黙っていた。
しかしザッハトルテと紅茶のセットが、あの宿の1泊の料金をはるかに上回るとは。毎月、いかに食費を削るか考えている人間が手を出すものじゃないな。
そう思いながら店を出たところで、エリサが口を開いた。
「あの、今日は私がお支払いいたします」
「いいよ。モデルをしてもらうわけだし」
「いえ、そのつもりでお誘いしましたから。そういうわけにはまいりませんわ」
そうか。さっき言い出さなかったのは、オレの顔を立てたからだな。そのあたりも、きちんとしているようだ。
「それじゃあ、明日また紅茶を淹れてきてくんねぇかな」
押し問答するのも面倒なので、別案を提示した。
「お紅茶、ですか?」
「ああ。日本じゃ、なかなか飲めねぇからさ。また淹れてきてもらえると嬉しい」
「分かりました、お安い御用ですわ!」
案外、あっさりと引き下がってくれた。意固地にならないところも好感が持てる。
相手を不快な気持ちにさせない対応が染みついているのか、それとも天性のものなのか。