【番外編更新】虐げられた私の身代わり婚約、そして見つけた幸せ
第31話 ディロン伯爵家
タウンハウスに到着してから数日が経った。
彼女は毎日公爵邸に突撃しては、門番を困らせている。あまりにも大きい声で喚くものだから、私の部屋まで聞こえてくるのだ。公爵様の言いつけで、彼女の来訪で門は開けない事となっている。
公爵様は、ユーイン殿下に呼ばれてほぼ毎日登城していた。彼がいなくても、門前で叫ぶものだから、きっと狙いは私なのだろうと思う。マルセナの話によれば、公爵様の出入りについて外へと漏らしている者が内部にいるとの事。現在その者を特定し終えているそうだが、他に余罪はないかと泳がせているところだそうな。
私は関与しなくて良い、と公爵様が言ってくださっている。そのため私はマルセナの話を聞いたり、魔術や魔法の訓練をしたり、商人を呼んだり……と、日々忙しくしていた。
その日私は、気分転換にと庭のガゼボで休憩をしていた。ゆっくり本を読もうとマルセナから受け取り、紅茶を嗜みながらページをめくる。
すると遠くからいつもの声が聞こえてきた。普段と違う事と言えば、彼女の声がすぐに収まった事だろう。
私は目を細めた後、マルセナに指示をして紙とペンを用意させた。そしてまた本へと視線を戻ししばらくすると、通路から聞き覚えのある二人の声が聞こえてくる。
私は顔を上げるつもりなど更々ない。
相手はディロン伯と娘。先触れもなく、訪問するのは無礼なのだから。
彼女は毎日公爵邸に突撃しては、門番を困らせている。あまりにも大きい声で喚くものだから、私の部屋まで聞こえてくるのだ。公爵様の言いつけで、彼女の来訪で門は開けない事となっている。
公爵様は、ユーイン殿下に呼ばれてほぼ毎日登城していた。彼がいなくても、門前で叫ぶものだから、きっと狙いは私なのだろうと思う。マルセナの話によれば、公爵様の出入りについて外へと漏らしている者が内部にいるとの事。現在その者を特定し終えているそうだが、他に余罪はないかと泳がせているところだそうな。
私は関与しなくて良い、と公爵様が言ってくださっている。そのため私はマルセナの話を聞いたり、魔術や魔法の訓練をしたり、商人を呼んだり……と、日々忙しくしていた。
その日私は、気分転換にと庭のガゼボで休憩をしていた。ゆっくり本を読もうとマルセナから受け取り、紅茶を嗜みながらページをめくる。
すると遠くからいつもの声が聞こえてきた。普段と違う事と言えば、彼女の声がすぐに収まった事だろう。
私は目を細めた後、マルセナに指示をして紙とペンを用意させた。そしてまた本へと視線を戻ししばらくすると、通路から聞き覚えのある二人の声が聞こえてくる。
私は顔を上げるつもりなど更々ない。
相手はディロン伯と娘。先触れもなく、訪問するのは無礼なのだから。