この夜の意味〜声にできない恋を隠したら、完全無欠な御曹司の本気スイッチ入りました〜(旧:RISKY〜不敵な御曹司との恋は避けるべき〜)
「もしもし。東条だ、久しぶりだな……ああ。時間は予定通りでかまわないんだが、今日はリモート形式にさせてもらえないだろうか?……いや、深い意味はないんだ。お互いこれからの方がもっと長い。ずっと古い踏襲に縛られ続けるわけにもいかないだろう。……そうか、理解が早くて助かるよ。じゃあ、また後でな」
要件は速やかに伝え終わり、こちらを見て感心したようにうなづいている。
「君は随分と自信があったようだね。なぜ相手もこちらの要求を飲んでくれると思ったんだ?」
「奇遇なことに、お二人は同じタイミングで先代の後を継がれました。京子さんのご年齢もまだ若く、そうしたことにもご理解いただけると思ったんです」
「ああ、先代の頃なら絶対にあり得なかった話だな」
そうこうしているうちにも時間は刻々と過ぎていて、社長の予定にも大幅なズレが生じている。
「だが、僕も秀明もまずは手元にあるものを片付けなければならない。すまないが、あとのことは君に任せても良いだろうか?」
「はい」
「必要なものがあれば、秀明に聞いてくれ」
先程まで乗り気じゃなかった村上くんも、相手が承諾したのなら仕方がないと、セッティングのために色々と力を貸してくれた。
「社長、そろそろお時間です」
「ああ。会食は何度もこなしてきたが、いつもと環境が違うと、なんとなく変な気分だ」
襟を正してカメラの前に座ると、たちまち彼の顔つきが仕事モードに変わる。
最初こそ慣れない環境に少し戸惑っている様子もあったが、幼馴染らしく朗らかな空気のまま会食の時間は過ぎていった。
まずは、このまま強固な信頼を積み上げていきたい。だから下手な動きは取らずに、社長にとってリスクとなりそうなシチュエーションを一つ、一つ回避していく。そんな毎日を繰り返した。
要件は速やかに伝え終わり、こちらを見て感心したようにうなづいている。
「君は随分と自信があったようだね。なぜ相手もこちらの要求を飲んでくれると思ったんだ?」
「奇遇なことに、お二人は同じタイミングで先代の後を継がれました。京子さんのご年齢もまだ若く、そうしたことにもご理解いただけると思ったんです」
「ああ、先代の頃なら絶対にあり得なかった話だな」
そうこうしているうちにも時間は刻々と過ぎていて、社長の予定にも大幅なズレが生じている。
「だが、僕も秀明もまずは手元にあるものを片付けなければならない。すまないが、あとのことは君に任せても良いだろうか?」
「はい」
「必要なものがあれば、秀明に聞いてくれ」
先程まで乗り気じゃなかった村上くんも、相手が承諾したのなら仕方がないと、セッティングのために色々と力を貸してくれた。
「社長、そろそろお時間です」
「ああ。会食は何度もこなしてきたが、いつもと環境が違うと、なんとなく変な気分だ」
襟を正してカメラの前に座ると、たちまち彼の顔つきが仕事モードに変わる。
最初こそ慣れない環境に少し戸惑っている様子もあったが、幼馴染らしく朗らかな空気のまま会食の時間は過ぎていった。
まずは、このまま強固な信頼を積み上げていきたい。だから下手な動きは取らずに、社長にとってリスクとなりそうなシチュエーションを一つ、一つ回避していく。そんな毎日を繰り返した。